蹴球魂!!!!
…どうしようっ……!!


「もう、お前はいい。邪魔」

ーズキンッ

「ちょ…晃ちん!!いくら何でも、それはまーちんに失礼だよ!?」

「うるせぇよ」

「晃汰!!」

「使えない奴をピッチに置いといたって、プレーヤーが10人になるのと同じじゃん。不利になるだけなんだよ」


ーズキン ズキン…


胸が痛くて堪らない。苦しくて堪らない。

どんなにキツイ言葉でも、今日はムカつかない。


だって、あたしが悪いだけだもん。


でも、何か言われる度に、ガラスが突き刺さったような鋭い痛みに襲われる。

やばい…泣きそう……。


「大丈夫か??前半、ほとんど押されてたぞ」

大輔先輩の声に俯くあたしたち。


なんであんなに出来なかったんだろう。…後悔ばっかりだよ……。


「じゃ、後輩の選手を発表する。呼ばれたら返事なー」

大輔先輩と、3年生の部長が話し合いながらそう言った。


「GK、俊介」

「はい!!」

俊介が返事と共にキーパーグローブをしっかりと着けた。


「DF、○○、○○、飛鳥、○○、○○」

「「はいっ!!!!」」

ードキン…

ああ、飛鳥も選ばれたんだ。


「次MF、○○、晃汰、○○、○○」

「「はいっ!!!!」」

MFのメンバーも決まって、残るはFWだけとなった。
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