蹴球魂!!!!

そう…。

そして、あたしは飛鳥を傷つけた。


「う…ふっ……うぅっ…」

飛鳥への罪悪感を感じたあたしは、涙が止まらなかった。


いつも通り、飛鳥は、明るく接してくれたのに、あたしはそんな飛鳥への避けた。


いつも通りにしてるつもりだったけど、気付けば飛鳥に怯えてた。


…飛鳥を好きになれないあたしが、嫌だったから……。


「ねぇ、円。だから、この大会はちゃんと皆…特に、浜口くんと森山くんを、応援しよ??」

「うん…っ!!!!」


やっぱり、優しい胡桃。

…ありがとう。


「あ、田原くんも応援してあげないと拗ねるか」

「ぷ…絶対拗ねるね!!」

「「あはははははは!!!!」」


うん、もう大丈夫。

ちゃんと皆の事、応援出来る。


「じゃ、行こ??」


胡桃に連れられて、あたしたちはベンチの奥へ向かった。


「「お!!」」


ベンチに向かうと、そこにはいつもの3人がいた。

それぞれが、真っ赤なユニフォームを着て。


は!!いけない!!!!

今日はちゃんと応援役に徹しなきゃ!!!!


「浜口くん、見てみて!!」

胡桃に耳元でそう囁かれて、晃汰を見ると…。