蹴球魂!!!!
「…以上、26名。希望のポジションになれなかった奴もいるが、極力希望に沿うようにしたから、これから頑張れよ!!」

「「はいっ!!!!」」


ポジションがかぶった5人の中で、実際にFWになれたのは、
あたしともう1人だけだった。


「あと…連絡。今週末に、隣の高校と練習試合ありまーす!!」

隣…って、確かうちの高校並みにいい所行ったよね??

「えー…隣高は、どーやらいいの揃えてるらしいから、気を引き締めて練習して行きましょう!!!!」

「「はい!!!!」」


うわぁ…凄い気迫。圧倒されるなぁ…。


「ちなみに、3年生は大会の為にこの試合はしないから、2年生中心に行くからなー」

そうなんだぁー…。3年生は出ないのかぁ。

「あ、1年生の試合も組むつもりだから、勝つ気で練習する事!!」

「「…はいっ!!!!」」


やったぁ……!!!!!!!!!!!!

初めての試合。練習試合とは言え…今から緊張する…。


「お前…顔色悪くねぇ??」

「え…??」


急に晃汰に声をかけられて、心配された…。

なんか今日の晃汰、優しすぎて調子狂うなぁ…。


「ん、大丈夫。ありがと」

実を言うと、めちゃくちゃ体調悪い。

でも、ただでさえ女の子なんだから無理すんなって言われてるあたし。

そんな事言ったら、家帰らされるに決まってる。


せっかくこの部活入るためにこの高校来て、練習に参加出来ないなんて…そんなの嫌だ。


「無理、すんな」


やっぱり晃汰…変。
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