蹴球魂!!!!
「っ……!?!?」


前言撤回!!!!

いつもの光景じゃなぁーいっ!!!!


“が ん ば っ て ね ☆”

俊介の口が、音もなくそう動いた。

…しかも、凄く楽しそうに。


慌てて晃汰の横顔に目をやると、晃汰は慌てるあたしを見て、キョトンとしていた。


「よ…よかったぁー……」

安堵の溜め息を漏らすと、晃汰は嫌そうな顔をしてあたしに告げた。

もしかして…バレた!?!?


「何??う○こ出んの??」

セーフ!!

バレてないーっ♪


「て!!!!そんなわけないでしょーっ!?」

「うるさい。ここ、電車。おわかり??」


…ムカつくーっ!!

あとで散々文句言ってやるっ!!!!


「ん。俺ん家到着ー」

いかにもかったるそうに言う晃汰。



最近来てないとは言え、さすがにここが晃汰ん家ってぐらい覚えたよ。

…なんせ、デカいからね!!!!


「暑い」

いつの間にか、すっかり梅雨も明けて、夏の天気になった。


晃汰は、部屋に入るなり、エアコンを入れた。


ヒュウッと、涼しい風が、火照った身体に心地よく当たる。


ふうー…涼しい♪
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