蹴球魂!!!!
「ごちそーさまでした」

食器を片付けて、横目で時計を見る。

時刻は5時10分。間に合いそう!!!!


いつも通り制服に身を包んで、手にはいつもの3倍ぐらいの荷物。

「じゃあ、行ってくるね!!」

「うん、気を付けてね」

あたしはポニーテールを揺らしながら、自転車を飛ばした。


風を切って、風に包まれる。

この感じがなんか好き。


「っは…!!」

駅に着いて時計を確認すると、時計の針は5時25分を指していた。


…5分前!!調度よかったじゃん♪


それから数分後、さすがの晃汰も遅刻する事なく集まったあたしたち。


電車に揺られて、サッカー部の集合場所である駅まで行った。


「あ、円ちゃんたちー!!」

「「大輔先輩!!」」


そこには大輔先輩を始め、唯斗先輩や3年生の先輩たち、1、2年生の部員が揃っていた。


ちなみに、いつもなら来ない顧問の先生までその場にいた。

“仕方ないから行ってやる”感が出まくりだけどね…。


ープァーン


新幹線が、あたしたちの立つホームに到着する。


「俺、新幹線乗るの、修学旅行以来だ」

「本当??あたしもー♪」

「俺も俺もっ」

「つーか、受験生だったんだし、それ以外の理由で新幹線乗る機会なんかないだろ」

「「…確かに……」」


鋭い突っ込みは、晃汰のもの。

冷めてるなぁ。
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