蹴球魂!!!!
「じゃあ、クラスごとに2人ずつで座ってー」


「晃ちん、座ろ!!」

「え"。ホモの隣は嫌だ」

「がーん…」


あたしと飛鳥の仲が前みたいになり始めたら、もう遠慮しない俊介。

…あの思いやりはどこへ……??


「円、どうすんの??俊介に晃汰の隣取られんぞ??」

「…へ!?」


それは、予想もしなかった人物の言葉で。


「あ、飛鳥…??」

「まだ円の事諦めてないけど、そういう顔はしてほしくないし♪」

「そういう顔??」


…どういう顔??


「“えー、飛鳥の隣ぃー??”みたいな」

「えぇ!?そんな顔してないよ!!」

「ははっ、冗談だっての」


飛鳥はそう言って、本当に楽しそうにお腹を抱えて笑った。

その表情は、本当に楽しそうだった。


「俊介、諦めろって♪俺と座ろうぜ??」

「えー、森ちんの隣ぃー??」

「ぶ!!!!」

「そんなに嫌そうに言うなよ!!つーか円、たまたま予想が当たっただけなのにそんな爆笑すんな!!」

「ぶくく…!!気を付けまーす」

だって…ねぇ??


そんなあたしたちを見て、晃汰と俊介は首を傾げるばかりだった。


「アホらし」

そんな言葉が微かに聞こえた気がするけど、気にしないでおこうっと。
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