蹴球魂!!!!
ーチッ チッ チッ チッ

時計が規則的に時間を刻む。

「スー スー…」

俊介が気持ち良さそうに寝息をたてる。


…眠れない。


左側には、好きな人。

右側には、好きって言ってくれた人。


…まったく眠れない。

俊介、どうしてくれるの!!!!


モゾモゾと動く両隣。

多分2人も眠れてない。


あー、眠いのに眠れないってキツい。


そう思っていたら…。


ーガバッ

右側…つまり、飛鳥がいきなり身体を起こした。

それが合図のように、左側の晃汰も起き上がる。


必然的に、あたしも起こされてしまった。



「海。海行くぞ」

「え…??」

「昼間、晃汰と後で4人で行こうって話してたんだ」

「どっかのホモは熟睡しやがったけどな」

「円は起きてたから連れてってあげる♪」

「え、えと…」


状況が把握出来ませーん。


「とりあえず、行くぞ」

ーグイッ

「お、晃汰大胆♪」

「ひゃあっ!!」
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