蹴球魂!!!!
「ゔっ…すいませーん…」


なんであたしが怒られてんのさ??

そう思って隣を見ると、あからさまに嬉しそうな顔が。


「晃汰くーん??どうしてそんなに嬉しそうなのかなー??」

「だって…お前の不幸は俺の幸福だし??」


…どうしてこの男はこんなにもムカつく台詞をサラッと言うのか…。


「円、どんまい☆」

「飛鳥…どんまいじゃ済まないよ…」


基本、いつも気にかけてくれる飛鳥は、晃汰とは真逆で優しい。

現在のあたしの心の支えです。はい。


「それでは、来週の授業からはリコーダーを使っていきます。忘れずに持って来て下さいね」

リコーダー…高校でも使うの!?

家帰ったら探さなきゃ…!!!!


「起立、礼ー」

「「ありがとーございましたー」」


とりあえず、胡桃のピアノっ♪


「胡桃ー!!」

「はいはーい☆」

「先生、ピアノ借りまーす♪」

「使うのは、楠木さんじゃなくて鈴木さんだけどね??」

「そーですけどー!!」

「ふふ。本当、仲いいわねー」


音楽の先生は、大好き。

あたしと胡桃の事を、いつも気遣ってくれる。

胡桃は、先生のピアノを聴いてから超尊敬してるしね♪


「今日は何弾くのー??」

「んー…久々にあれ弾こうかなぁー♪」
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