蹴球魂!!!!
“ まだ、そいつの事、諦めらんねぇんだ”


晃汰の言葉を忘れたわけじゃない。

むしろ、忘れたくても忘れられない。


「まぁまぁ、いいじゃん!!まーちん誘っちゃえ♪」

「そうそう。晃汰のリアクションなんか、円が気にする必要ねぇよ??」


ポンポンと頭を軽く叩いて励ましてくれた飛鳥。

飛鳥だって、あたしが晃汰を諦められない事、嫌なはずなのに。

それなのにあたしを元気づけてくれる。


飛鳥は、強いね…。


ーヴーッ ヴーッ

〈プールの事だけど…明後日の9時に、俺と俊介の最寄り駅の改札前集合で!!〉


ケータイを開くと、飛鳥から一斉送信でメールが届いていた。


〈了解!!!!〉

ただ、それだけ返事をして、ケータイを閉じた。


明後日。

楽しみだけど…不安。

胡桃を誘うって言ったの、あたしなのにね。


そうしてウダウダしながらも、明後日はすぐに訪れた。


「あ、胡桃おはよっ♪」

「おはよー!!やっぱり女子2人が集まるの早かったね♪」

「だね☆」


遠くから見ても目立つ、胡桃のかわいさ。

白地に小花柄のフワッとしたワンピースに身を包んだ胡桃は、最高にかわいくて、女のあたしでさえ惚れてしまいそうだった。


「円スタイルよすぎー!!!!」

「え!?どの口がそんなお世辞言うのさ!?」

「本当だって!!」


…え、これのどこがですか??笑
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