蹴球魂!!!!

Game42

謝りたくて、飛鳥と別れて晃汰を探していた時…。


「円っ!!」

背後から聞こえてきたのは

「晃、汰…」

愛しい人の声だった。


「さっき…悪ぃ」


晃汰にしては素直な謝り方。

その言葉に心臓は小さく飛び跳ねた。


「俺…八つ当たりした……」


眉をハの字に歪めてそう呟く晃汰は、本当に申し訳なさそうで、あたしは何も言えなかった。


「お前の事、何も考えてなかった」

ードキン

「本当、悪ぃ」

「い、いよ。あたしこそ、その…ごめんなさい」


歯切れの悪いあたしの言葉に、晃汰は目を見開いた。


「仲直り…しよ」

あたしも、珍しく素直になれた。

「ふ…子供か」

晃汰が素直に謝ってくれたから。

「うるさーい!!」

いつも通りになれた。


言わないけど、言えないけど…ありがとう。


「行くぞ」

「え…」


スッと差し出された右手。


「あ、の…」

「掴まってろよ。お前、亀だし」

「え…えと、んと…」
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