蹴球魂!!!!
ダンス部の発表が大成功に終わり、喬華さんからお礼のアイスが配られた。

凄く安いアイスキャンディーだけど、疲れて火照った身体にはありがたかった。


ーズッ ズッ


「飛鳥??」

隣を見ると、飛鳥が足を引きずって歩いていた。

「どうしたの??挫いた??」

「んー…まぁそんなもんかな??」

「え!?大丈夫!?」


足はサッカー選手の命だもん。

挫いただけでも、結構ダメージは大きい。


「心配すんなって♪そんな重傷じゃねぇし、サッカーだって出来るから」


飛鳥はあたしを安心させるようにそう優しい声で言った。


「そっか!!…でも、無理しないでね??」

あたしがそう言うと、飛鳥は苦笑いしながら言った。

「かわいい事言うな馬鹿ー」


ードキンッ


「ご、ごめん…」

やばい。

「先に部室行ってて!!佐伯が円の人気半端なさすぎて大変って言ってたから!!」

あたし…

「えぇ!?嘘でしょ!?!?」

揺れてる。

「いいから行ってこい☆」


好きなのは、晃汰なのに。

「うん!!!!行ってきます♪」

飛鳥は好きになれないのに。

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