蹴球魂!!!!

Game48

ケビンやジェニーたち留学生が来てから、あっという間に1週間が過ぎた。


「皆サン、飲み物ですヨー!!」

「「あ、ジェニー、ありがとう!!!!」」

「いえいえ、マネージャーとして当然の事をしたマデです♪」


にっこりと笑ってドリンクを配るジェニー。

その斜め後ろで悔しそうに下唇を噛んでいる胡桃。


ぷ。ジェニーに仕事取られてるし。


「胡桃さーん??」


たまには完璧人間の胡桃をからかってみようとして胡桃に近付いた。


「円ぁ…」

「ぅえ"??なんで??」


その胡桃は、想像以上にヘコんでいて、結局励ます形になってしまった。


「ジェニーに仕事取られた…」

「まぁまぁ、短期間なんだから譲ってもいいんじゃない??」

「仕事も取られたし、唯斗も…」

へ??

「唯斗先輩??何の事??」

「だって見てよ…」


胡桃の指差した先にいる唯斗先輩は、いつも通り…じゃなかった。


「ジェニーなんかに鼻の下伸ばしやがって…」

わ。

「悔しい…。私、彼女なのに…」

「胡桃、ヤキモチ妬いてんだ??」

「…だってジェニーは私より全然完璧なんだもん」


確かに、ジェニーは胡桃に勝る完璧人間。


日本語は凄く上手だし、気は利くし。

金髪で鼻筋がスッと通ってて、ナイスバディーでいい子。