蹴球魂!!!!

いつもは馬鹿な事ばかりしてる俊介も、今は亡き妹を想っていて…。

飛鳥は、自分を犠牲にしてでもあたしの幸せを願ってくれて…。

俊介に暴言を連発する晃汰だって、何だかんだで俊介の事をよく見てて…。


あたしって、恵まれてるね。

こんな最高の仲間と一緒に、大好きなサッカーをする事が出来る。


よーし、頑張らなきゃ!!!!


「亀、遅ぇぞー」

「ぅえ!?」


ピッチを上げようとしたら、さっきまで隣にいたはずの晃汰がゴールである正門の前で腕組みをしていた。


「円、こっちデスよー!!」

「ジュースもあるからネー☆」

「ケビン!!ジェニー!!」


自然と走る速度が速くなる。


「あれ??円の方が先に行ってたんじゃなかったん??」

「確かに!!俺、いつまーちんの事抜かしたんだろ??」

「飛鳥に俊介!?」


い、いつ俊介に抜かされたっけ!?!?


「「はい、ゴール♪」」

気付けば皆に見られながらゴールするあたし。

は、恥ずかしい…。


フィールドプレーヤーとして、この状況…どうなの!?


「亀だな、やっぱ」

「うがっ」


晃汰が凄く嬉しそうに見下してくる。

ムカつくよ、それ!!!!


…毎日ランニング、してやるし!!ふんっ!!!!