蹴球魂!!!!

「そりゃ…サッカー部の数っすよ」

「俺らは3人+ケビン、唯斗先輩たちは1人じゃないっすか!!」

「??呼びマシタか??」

「おぉー!!!!晃ちん、森ちん、頭いいー!!!!」


…こいつら……。


「アホかぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

「ま、円っ!!抑えて抑えて!!!!」


胡桃に制されて、無理矢理怒りを鎮める。

ったく…かっこよくも何ともなぁぁぁいっ!!!!


「と、とりあえず…正々堂々と勝負っすよ」

「ま、俺らは量より質だから♪」

「いや、数はなめない方が…」

「そろそろポジションつこうぜ??円がまた噴火する」

「「それは勘弁してほしい」」


そんな言葉を掛け合って、ポジションにつく晃汰たち。

失礼だと思うのは、私だけですか??


ーピーッ


キックオフのホイッスルと共に、さっきまでのふざけた顔がなくなった。



あたしたちのクラスのボールで始まった試合は、目まぐるしいシュートの連続で…。


「わ…唯斗、ハットトリックだぁ…」

「胡桃さん??やられてんの、あたしたちのクラスですよ??」

「んー…ま、いいんじゃない??」


そう言って、ほんのり赤くなった顔を見せる胡桃。


…いや、かわいいけども!!

俊介がやられっぱなしなのに、“いいんじゃない??”って…。


“恋は盲目”って、こーゆー事??