蹴球魂!!!!

Game52

「円、まだ??」

「いっ…いいい今行きますぅぅぅっ!!!!」


ードックン ドックン


「ったく…亀だよな、本当に」


ードックン ドックン


「うっ、うるさいなっ」

晃汰の文句も、あたしの心臓も…!!!!


「「じゃあお先にー♪」」

「あ、うん!!ばいばい!!!!」

「早ぇな。じゃーな」


いつにも増してサッサと荷物をまとめた飛鳥と俊介は、意味深な笑顔を浮かべて帰って行った。

あいつら…!!!!


「胡桃」

「あ、唯斗っ♪じゃあ円、晃…また明日ねー♪」

「は、はいっ」

「じゃな。…つーかなんで敬語??」


胡桃はまるで見せつけるかのように、唯斗先輩と手を固く握り合って帰って行った。

やばい。緊張してきた…。


「ほれ。準備終わったんなら…帰るぞ」

グイッとあたしの腕を引っ張って、なかなか椅子から立ち上がらないあたしを無理矢理立たせた。


そんな仕草にも、ドキッとしてしまう。


…““今日、2人で帰るぞ”!!By,晃っ☆”

胡桃がそう言った言葉がまさか本当なんて。


そんな事言われるなんて思ってなかったあたしは、胸の高鳴りを抑えられずにいた。


ーヴーッ ヴーッ

そんなあたしに、1通のメールが届いた。
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