蹴球魂!!!!
「「準備出来たぞー!!蹴ってこーい!!!!」」
「「っ…!?!?」」
「よぉ♪」
先輩たちの声に顔を上げると、キーパーグローブをして立っていたのは、3年生のGKの先輩だった。
「来ちゃった☆」
まるで、彼氏の家に勝手に来た彼女のように、声のトーンを上げて話す先輩。
いや、面白いよ、うん。
でも笑えないっすよ…!?
そんな事お構いなしとでも言うかのように、パンパンと手を叩いて超乗り気。
…なんで3年生が出てくるんだー!!!!
「ま、とりあえず打ってこい♪」
ノリノリだし。
まぁ…やるしかない、か……。
「楠木 円、行きます!!」
意を決して左手をスっと挙げると、GKの先輩がニヤッと笑った。
こ、怖ぇぇぇ!!!!
って、駄目駄目!!!!こんな弱気じゃ試合になんか勝てないもん。
ートンッ
少しだけクルクルと手でボールを持ち上げてから、先輩に指示された場所にボールをセットする。
そこから4、5歩後ろに下がって、ゴールを見据える。
あたしの位置は、ゴールから右斜め45度の位置。一番得意なコース。
壁はあたしの目の前に並んでいて、壁の間に出来てる隙間から、表情が一変したGKの先輩があたしを見ていた。
“ここに打ってこい”
と挑発でもするかのように。
…スウッと深く息を吸って、あたしは助走を始めた。
「「っ…!?!?」」
「よぉ♪」
先輩たちの声に顔を上げると、キーパーグローブをして立っていたのは、3年生のGKの先輩だった。
「来ちゃった☆」
まるで、彼氏の家に勝手に来た彼女のように、声のトーンを上げて話す先輩。
いや、面白いよ、うん。
でも笑えないっすよ…!?
そんな事お構いなしとでも言うかのように、パンパンと手を叩いて超乗り気。
…なんで3年生が出てくるんだー!!!!
「ま、とりあえず打ってこい♪」
ノリノリだし。
まぁ…やるしかない、か……。
「楠木 円、行きます!!」
意を決して左手をスっと挙げると、GKの先輩がニヤッと笑った。
こ、怖ぇぇぇ!!!!
って、駄目駄目!!!!こんな弱気じゃ試合になんか勝てないもん。
ートンッ
少しだけクルクルと手でボールを持ち上げてから、先輩に指示された場所にボールをセットする。
そこから4、5歩後ろに下がって、ゴールを見据える。
あたしの位置は、ゴールから右斜め45度の位置。一番得意なコース。
壁はあたしの目の前に並んでいて、壁の間に出来てる隙間から、表情が一変したGKの先輩があたしを見ていた。
“ここに打ってこい”
と挑発でもするかのように。
…スウッと深く息を吸って、あたしは助走を始めた。