蹴球魂!!!!
そしてあっという間に、部活の時間となった。


「えぇ??もう部活??」

「俺、寝足りねぇ」

「「2人ともよく寝てたよ…」」


結局晃汰と俊介が起きてたのは、昼休みにお昼ご飯を食べる間の数十分だけで、あとはずーっと夢の中だった。

なのに怒らなかった先生…。


あたしが寝てたら怒るのに!!!!


あ、でも今が一番厳しいシーズンって知ってるのかな??

それで大目に見てくれてる…とか??


まぁ、晃汰はともかく、俊介は意外と勉強出来るしね。


あたしは2人みたいにずっと寝てたら、絶対進級出来なくなるよ!!

お、恐ろしや…。


「ま、行こうぜ??」

「うん!!じゃああたし、着替えてくるね!!!!」


あたしはそう言って、オレンジの練習着を持ってトイレへと向かった。


「円、パス!!」

「はいっ」

「円ちゃん、体勢崩れてるよ!!」

「はい!!すみません!!!!」

「晃汰!!フィジカル弱ぇぞ!!!!」

「はい!!!!」


部活が始まってすぐ、先輩たちの怒号が飛び交う中、紅白戦が始まった。


紅チームは、あたしとか大輔先輩とか、飛鳥がいる。

白チームは、晃汰とか、唯斗先輩とか、俊介とか佐伯くんがいる。


大会メンバーに選ばれた部員の中で、スタメンとかリザーブとか関係なく2つに分かれて行う。

この紅白戦のプレーの様子によっては、スタメンとリザーブが交代するかもしれないから…気が気じゃない。
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