蹴球魂!!!!
ーピッ ピッ ピーッ


「「うぉぉぉー!!!!」」

「はい整列!!早く並べ!!!!」

「「はいっ!!!!」」


審判をやってくれた部長の言葉に、あたしたちはピッチのハーフラインへ走った。


「えー、スコアは2-1で、紅チームの勝利!!…礼!!!!」

「「ありがとうございましたー!!!!」」


やった♪白チームに勝った!!!!


あたしが決めた得点は1点、もう1点はアシストで大輔先輩が決めた。

ゴールを決められた俊介は、悔しそうに下唇を噛んでいた。


「まーちん!!帰ろー☆」


夜練も無事に終えて、着替えも済ませて教室へ戻ったら、俊介にそう声をかけられた。


「あ、うん!!」

「亀!!」

「うるさいっ!!って…あれ??飛鳥は??」

「森ちん??なんか今日耳鼻科行くからって、紅白戦の後、部活抜けて先に帰ったよ??」

「そうなんだ!!」

「あいつ、花粉症やばいらしいからな」


へぇ、花粉症で耳鼻科なんだぁ。

でも今って秋だよね??

ブタクサってやつが飛んでるんだったっけ??


っていうか…夜練の時からいなかったんだっけ!?汗

「とりあえず、帰るぞ」

「「うんっ」」


3人なんて…なんか変な気分っ!!


「てゆーかさぁ??晃ちん、ごめんね??」

「あ??」

「だって…まーちんといちゃいちゃしたかったで…ちょ、殴らないでー!!!!」


いきなり何を言い出すかと思えば、俊介が発したのは冷やかしだった。

…いや、殴られて当然だよ??笑
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