蹴球魂!!!!

Game07

「痛っ…!!!!」

「…わ、悪ぃ」


晃汰との帰り道。

こんな事になったのは、言うまでもなく、大輔先輩のせい。


“円ちゃん、足…だいぶ腫れたね…”

“はい。ガッツリ走っちゃったんで…ちょっとやばめです…☆”

“円…家まで送ってこうか??”

“飛鳥…いいよいいよ!!1人で帰れるって!!”

“いや、飛鳥じゃなく、家まで送らなきゃいけない奴がいるだろ??”

“俺…すか??”


そして…今に至る。


いつもいる飛鳥と俊介は、

““どっかの誰かさんに責任取らせなきゃねーっ??””

って言って、一緒に帰ってくれなかった。


「あの…さ」


急に話を切り出した晃汰。謝るの…かな??


「何??」

「最後のボレー…よかった、と思う」

…え??


「足…そんな腫れてんのに、よく走った。よく決めた」

「う、うん…」

晃汰が、なんか…変。


「……円」

ードキンッ

「無理さして…悪かった」

「え……??」


晃汰が、褒めてくれた。…謝ってくれた。

"……円”

初めて、円って呼んでくれた。
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