蹴球魂!!!!
だって、いくら何でも知りすぎてる。

いくら何でも自信ありすぎてる。

…何故??


っていうか、最近の飛鳥は何か変。

気にしすぎなだけかもしれないけど…何かがおかしいよ。

でも、聞いた所で上手くはぐらかされるだけだし…。


「あー、ちょっと隣校にサッカー部の知り合いがいてさ。軽く教えてもらっただけ!!」

「え!!森ちんやるぅーっ♪」

「そういうのは早く言えよなー??」

「ま、そういう事だ!!円、心配しなくても、俺は危険な事をしたわけじゃない」


…なんだか、腑に落ちないけど。


「わかった。そこまで言うなら…信じるよ」


飛鳥のまっすぐな瞳に、嘘なんか1つも見当たらないもん。

こうなったら、飛鳥が聞き出してくれた情報を頼りに、のびのびプレーするしかないっ!!


ハハハッって、楽しそうに笑う3人。

その笑顔を見ていたら、1週間後の地区予選の初戦だって怖くなくなった。


「ま、試合がいつだろーと、全力を出すだけだろ」

ヘラヘラと笑う、緊張感のない晃汰。

「晃ちんかっこいーっ♪やっぱり大好き!!」

「キモい!!!!」

晃汰に相変わらず溺愛で、能天気な俊介。

「やっぱり俺らは馬鹿みたいに騒がなきゃなー??」

緊張からか、珍しく適当発言をかます飛鳥。


「そうだね!!」


クヨクヨしてたって、何かが変わるわけじゃない。

変に意気込めば勝てるってわけじゃない。
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