蹴球魂!!!!

Game66

『○○高校の選手は、ピッチに集合してください』

市の体育館の近くのこのピッチ。

地区予選はすべてこのピッチで行われる。


「おし、皆行くぞ!!」

「「おう!!!!」」

「西高に強さ見せつけたれーっ!!!!」

「東高ファイトー!!!!」


部長の言葉にピッチへ向かうあたしたち。

ついにこの時が訪れた。


「…よし、ここまで来たら、腹くくって全力でぶつかれ!!」

「「はい!!!!」」


とりあえず晃汰に目配せしようと横を向いた。

その時だった。


「え…あ、飛鳥……??」

そこには、真剣な眼差しをした飛鳥がいた。

あたしたちの高校のユニフォームを身に纏って、背番号だってしっかりある。


「飛鳥ってリザーブじゃ…え??どういう事!?」

「凄ぇパニック状態だな??」

「え、だだだだって!!」


飛鳥はリザーブのはずだよね!?

なんでピッチにいるの??

スタメンとして並んでるって、どういう事!?


「サイドバックの拓郎先輩が熱あった事を隠して来ててさ…。急遽、大事を取って俺がスタメンになったんだよ」


急遽って…知らなかったよ!?

てっきり飛鳥はリザーブだと…。


「まぁプラス、俺が部長に超駄々をこねたってのもあるけどな」

へへって笑う飛鳥。

なんか拍子抜けするけど…飛鳥がいるとちょっと精神的に楽かも!!

「頑張ろうね!!」

「おう☆」
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