蹴球魂!!!!

Game69

「夏に皆でプールに行った時から、森ちんはずっと怪我と闘ってたんだよ」


…俊介の話は、こうだった。


「まーちんと晃ちん、くーちんと唯斗先輩がいちゃこいてる間、俺と森ちんは取り残されてたじゃん??

そんで、森ちんがまーちんの背中を押したくせにヘコんでたから、何か買ってきてあげようと思って俺1人で屋台まで行ったのね??


で、戻ってきたら森ちんいなくて!!!!」


「「…どういう事??」」

俊介の言葉が、なかなか頭に入ってこない。


「俺が悪かったんだよね…。あんなヘコみまくりの森ちんを1人にさせたから」

「な、なんかごめんなさい…」

「なんでお前が謝ってんだよ」

「う…。だって」

「晃ちんの言う通りだよ。まーちんが悪いわけじゃない」


“まーちんが悪いわけじゃない”

なんでこんなに優しいのかな…??


俊介も、晃汰も。

そして、あたしのせいで怪我をした…飛鳥も。


あたしってどんだけ駄目なんだろ…??


「まーちん」

「へ??」

「森ちんは、まーちんにそういう顔して欲しくてまーちんを守ったわけじゃないよ」


ードクンッ


「だってよ、円」

「とにかく…続き話すよ??」

「おう」


…晃汰、俊介……。


「ありがとっ…!!!!」
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