蹴球魂!!!!
いやー…それにしても、某テーマパークみたいな木々!!


「凄ーい…」

「ね!!私、飛鳥が異世界の住人に見えてきたよ…」

「あ、胡桃も??」

「って事は、円もそう思ってたの??」

「だって…ねぇ??」

「ふふふ。そうだよね」


なんて会話を胡桃と交わす。

この調子だと、サッカー部全員が同じ事考えてるんだろうな。


「まーちん!!くーちん!!メンズが空腹で暴れ出しそうだから急いで!!!!」

「「あっ、ごめん!!!!」」


険しい表情の俊介にそう言われて、2人で玄関までの豪華なタイルの道を走る。


「ってか、長くない!?」

「疲れたー」


なんとか玄関のデカすぎる扉の前まで着いて、ちょっと休憩。

本当に広い。

きっと庭にサッカーのピッチが余裕で収まっちゃうよ。


「ほら、こっち!!」


俊介が扉を開けてくれて、あたしと胡桃が中に入る。

そして2人で声を揃えてまた呟く。

「「凄ーい…」」


扉を開けると、どっかの国の高級ホテルみたいな豪華な階段に、シャンデリアに、真紅の絨毯!!!!

エントランスは吹き抜けになってて、なんかもうとにかく凄い。


「凄いよね。俺も森ちんの事見直しちゃった☆」

「「見直しちゃったって…」」


呆れながらそう言うと、豪華な扉には似合わない、騒がしい声が聞こえてきた。

サッカー部って、うるさいんだね…。笑
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