蹴球魂!!!!
いやいやいや。

ちょっと待ちなさいな。


なんて言う間もなく、サッと消えていくメイドさんたち。


「そうだ、胡桃っ」

胡桃はどこで寝るんだろうって思って周りを見渡す。

…それにしても皆寝相悪すぎ。

大輔先輩、その…色々見えてますが!!


「あ!!え、えぇ!?」

やっと見つけた胡桃は、まさかの唯斗先輩と同じ布団に寝かされていた。


何これ!?

メイドさんとSPさんの粋な計らい!?!?

いやでも粋な計らいにも程があるよね!?


…うーん、飛鳥宅はますます謎だらけだよー!!


「んんー…」

1人でアタフタしてると、隣の晃汰がゴロンと寝返りをうって、あたしの方を向いた。


ードキン


う、うわ…。

晃汰のくせにかわいい寝顔。

ついドキドキしちゃったじゃん!!


「ま…どか」

「はひゃぁぁぁっ!!!!!!!!」


突然、晃汰に甘ったるい声で呼ばれて、思わず変な声が出たあたし。


「晃汰??起きてんの??」

「……。」

「何だ、寝言か」


何か自分が馬鹿みたいに思えてきて、あたしも皆みたいに寝る事に決めた。

晃汰の隣ってのが不服だけど、まぁ何もないだろうし…寝ちゃえ!!
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