蹴球魂!!!!
2人で部屋に戻ると、唯斗先輩は顔を真っ赤にして、口をパクパクさせていた。

動揺しすぎでしょ!!!!


「「あ、胡桃ちゃんおかえりぃー♪」」

ニヤニヤしながら言ってくる部員の皆さん。

怖いです、その笑顔。


隣を見ると、胡桃も真っ赤になってる。

かわいい!!!!


「ぐふぉ」

また冷やかそうかと思ったら、晃汰の張り手を顔に受けた。

「痛!!何してくれてんの!!」

「お前の気持ち悪いニヤけ顏隠してやってんの」

「ぐ…。かわいさのかけらもない……!!」

「はぁ??」


寝てる時はあんなにかわいかったのに、起きたらこれですか。

緊張して眠れなかった自分が馬鹿にしか思えないんだけど!!!!


「ほれ、皆注目!!!!」

急に大輔先輩の声がして、バッと全員が大輔先輩の方を向く。

もう条件反射みたいな物だね!!


「楽しい楽しい宴会はこれで終わり。今日からまた練習再開だからな!!」

「「えぇぇぇ…」」

「お前らなぁ…。全国出場が目標じゃないんだぞ??優勝するためには血の汗をかいてでも練習しなきゃだろ??」

「「…はい」」


さっきまでのふざけたノリが嘘のように、空気が張り詰める。

やっぱり大輔先輩の言葉には重みがある。


「じゃあこれから1時間で準備して飛鳥ん家を出て、学校へ向かいます」

「「はい!!」」

「練習メニューは向こうで話すから!!まず準備!!」

「「はい!!」」


よーし、頑張るぞ!!!!
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