蹴球魂!!!!

Game77

ードクン…


心臓の音が直に聞こえて、なんかもう色々やばい。


「あああああ」

「俊介落ち着けよ」

「むむむ無理!!」


あたし以上に緊張してる俊介は呂律が回ってない。

手と足、一緒に動いてるし。


「ほんじゃ円陣組むかー」

ピリピリと張り詰めた空気の中、大輔先輩の緩い声が聞こえた。

「「はい」」


円陣を組んだ部員全員の面持ちは緊張していて…それはあたしも同じだった。


「緊張してる奴挙手ー」

「「…??」」


全員が首を傾げながらも手を挙げた。

あ、大輔先輩を除いてね。


「円ちゃん」

「はい??」

「なんでそんなに緊張するんだと思う??」


…へ??

そ、そりゃあれだよね??


「こんな大舞台で自分のプレーが出来るのか心配だからです」

「ハズレ」
< 381 / 394 >

この作品をシェア

pagetop