蹴球魂!!!!
大輔先輩の返事を聞いた大悟さんはニヤッと笑って、左手をヒラヒラと振りながら去っていった。


「だ、大輔先輩…あたし……っ!!」

どうしよう…あたしのせいで大輔先輩が…!!

「……。」

何も言わない大輔先輩。

不安と罪悪感はどんどん大きく膨らんでいく。


「円ちゃん」

「は、はいっ」

「俺、このサッカー部辞めないから」

まっすぐにあたしを見つめて言う大輔先輩。

「要は勝ちゃいいんだよ♪」

「へ??」

「大悟たちが勝ったら俺は部活辞めるって約束だろ??まだ辞めるって決まったわけじゃないよ」

「そっか…そうですよね!!」


あたしがそう言うと、大輔先輩は優しく笑った。


「俺、まだここにいたいんだ。だから…」

「勝とう」

「「唯斗先輩…!?」」

「ここは緩い環境じゃないし、大輔が部長じゃなかったらここまで来れなかったって事、アイツに見せつけてやろーぜ??」

「「はい!!!!」」

「唯斗…さんきゅ」

「大輔いなかったら俺がピッチで活躍するなんて不可能だからなー」

「んな大げさな!!」


大輔先輩の隣には、いつも唯斗先輩がいた。

2人で支え合ってサッカーしてきた固い絆があるんだ。


「円にとっての俺って、唯斗先輩にとっての大輔先輩みたいなもん??」

ちょっと照れながら晃汰がそう聞いてきた。

「えー??まだまだかな」

そんな晃汰が面白くて鼻で笑ってみせると、晃汰がキレた。

「もうお前にパス上げなーい」

「照れるでない照れるでない、ふははははー」

「お前…調子乗んのもいい加減にしろよ??」

「…あい」


結局は晃汰に丸め込まれた。悔しい!!
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