蹴球魂!!!!
ーザァァァ…
いつまで経っても、雨はやまない。
雨で濡れた髪が、顔にまとわりつく。
晃汰が貸してくれた練習着のおかげで、どうにか透けてない。
「円っ!!」
ーバスッ…
晃汰のセンタリングを受けたあたしは、ゴールに向かってボレーシュート。
「ナイッシューッ♪」
「くそー…」
休憩中だった飛鳥が褒めてくれて、GKとしてあたしのシュートを止めようとした俊介は悔しがっていた。
「ほいじゃー今日の部活終わりー!!風邪引かないように、
早く家帰れよー」
「「あざっしたー!!!!」」
部活が終わった今の時間、6時。
「暗っ…!!」
目の前すらロクに見えない、真っ暗の闇の中。
「鈴木…」
誰かの名前を呼ぶ、優しい声。
あたし、“鈴木さん”と間違えられてる??
「…??」
暗さのせいで、よく顔が見えない。
誰だー??
「今でも…忘れられない…」
…辛そうな声。雨音に混ざって上手く聞き取れない。この人が言ってる“鈴木さん”って…元カノ…とか??
「好きだ…」
ーチュ…
…え??
いつまで経っても、雨はやまない。
雨で濡れた髪が、顔にまとわりつく。
晃汰が貸してくれた練習着のおかげで、どうにか透けてない。
「円っ!!」
ーバスッ…
晃汰のセンタリングを受けたあたしは、ゴールに向かってボレーシュート。
「ナイッシューッ♪」
「くそー…」
休憩中だった飛鳥が褒めてくれて、GKとしてあたしのシュートを止めようとした俊介は悔しがっていた。
「ほいじゃー今日の部活終わりー!!風邪引かないように、
早く家帰れよー」
「「あざっしたー!!!!」」
部活が終わった今の時間、6時。
「暗っ…!!」
目の前すらロクに見えない、真っ暗の闇の中。
「鈴木…」
誰かの名前を呼ぶ、優しい声。
あたし、“鈴木さん”と間違えられてる??
「…??」
暗さのせいで、よく顔が見えない。
誰だー??
「今でも…忘れられない…」
…辛そうな声。雨音に混ざって上手く聞き取れない。この人が言ってる“鈴木さん”って…元カノ…とか??
「好きだ…」
ーチュ…
…え??