蹴球魂!!!!
「本当っ!?じゃあ私…マネージャー希望しますっ♪」

本気で嬉しそうな胡桃に、あたしは笑わずにはいられなかった。

「ぶくく…胡桃、喜びすぎだよ!!」

「だって…もう駄目だと思ってたんだもん」


まぁ…そうだよね。

あの話を胡桃にしてから、1週間以上経ってるし。


「でも…両立、頑張らないと!!!!」

両立…??

あ!!ピアノっ!!!!


「く、胡桃!!ピアノのほうは大丈夫なの!?」

「うん!!忙しいけど…マネージャーならって親もコーチもOKしてくれたのっ☆」

「そっかぁ♪でも…無理しないでね??」

「うん♪これからよろしくです!!」


胡桃が、マネージャーになる…。


その理由は、唯斗先輩に少しでも近づきたいから。

そのためなら、ピアノとの両立だって余裕で出来ちゃいそうな胡桃の笑顔に、思わずあたしが元気になれた。


「じゃあ、今日の部活から参加する??」

「うんっ!!部長さんとかに紹介よろしくね♪」

「任せて!!!!」


これからは、部員の中に女子1人っていう大変さはだいぶなくなる!!

それがあたしにとって嬉しい事だった。


「じゃあ、今日のHRを終わります。はい起立ー礼ー」


担任の先生の号令で今日も終わり。今から部活だーっ!!!!

「円ーっ!!」

「あ、胡桃!!着替えるからちょっと待ってて!!」


あたしは慌てて練習着を持ってトイレへ向かった。

お気に入りのチームのレプリカシャツを着たあたしは、ウキウキしながらトイレを出た。


ーバンッ…
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