蹴球魂!!!!

Game10

「えー、今日の部活終わりにしまーす」

大輔先輩の疲れきった声に、皆が歓声を上げる。

「あ、多分明日辺りから体力テストが始まると思うんだけど…
サッカー部は期待されてっから、50m走、7秒切って下さーい♪」


…は??何ですと??


「あの…その対象にあたしは入って…??」

「…るよ??もちろんでしょー!!」


…楠木 円、何も言えません。

いくら何でも…6秒台って何よ!?


「むむむむ…無理ですー!!!!」

「やる前から無理とか言わない!!試合中の円ちゃんなら、余裕で6秒台だよ??」

「試合中と体力テストでの計測は別物ですよー!!!!」

「…スタメンから、落としちゃうよー??」

「…頑張ります☆」


…大輔先輩の鬼ーっ!!


「最近の大輔先輩さ、お前の事、女子扱いすんのやめたよな??」

そう言う晃汰は、何だか嬉しそう。怒

ムカつくなぁ!!

「そーだねー。悲しいねー」

ムカついたあたしは、必殺棒読みで返した。


でも。


「え??普通、ヘコむ所じゃなくねぇ??」

…意味ガ、分カラナイヨ??


わけがわからなくて首を傾げてると、晃汰は苦笑い。


「ったく…。お前、馬鹿すぎるだろ」

「…は、はぁ!?何でそうなるの!?晃汰がわかりにくい言い方するからでしょ!?」


もう…ムカつく事ばっかり!!!!

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