蹴球魂!!!!
「“サッカー部員”として、認めてくれたって事だろーが」
「…へ??」
え、それは…。
「あたし、認められてなかったって事!?」
「いや、違…くも無いけど」
ああ、そう。
あたし、認められてなかったんだ…。泣
「やっぱお前、一応女子だし」
それ、関係あるのかな??
あたしは、“女子だから”っていう特別扱いはされたくない。
「でも、毎日の練習とか、隣高との試合とか見て認めてくれたんじゃん??」
「そう…なのかな??」
「だってお前、人一倍努力してんじゃん。男子に比べてフィジカル弱いから、自主的に筋トレしたり…」
「え!?な、なんで知って…!?!?」
誰にも見られないよう、陰でこっそりやってた筋トレ。
まさか晃汰に見られてたなんて…。
「俺だけじゃなく、お前の努力してる姿は皆知ってるから」
ードキン…
少し照れてそう言う晃汰に、心臓はうるさく反応する。
「そういう努力する所、俺は嫌いじゃない」
なんでこんな事を、こんなに冷静に言えるんだろう??
最近の晃汰が、大人に見えて仕方ない。
「まぁ、とりあえず明日の体力テスト頑張ろーぜ??」
「…うん……」
あたしは、自分の気持ちがわかんなくて、曖昧な返事しか返せなかった。