蹴球魂!!!!

「逆に、お前はやってんのかよ」

「ん??…テストの存在自体を忘れてたよ??」

「は??馬鹿じゃん」

「な…!?テストの事覚えてたクセに勉強してない誰かさんよりマシだと思うけどー??」

「うるせー」


ううん、これでいいのかも。

無理に胡桃たちみたいにしなくても、これがあたしと晃汰にとっての“普通”なんだもんね。


「まぁ、お互いゆっくり頑張って行こうよ??」


それで、いいよね。ゆっくりが、あたしたちのペースだもん。


「それならさ、明日から俺ん家で勉強しねぇ??」

……え??

それってどういう…事??


「したくねぇなら別にいい」

「え!?いや、お願いしますっ!!!!」


嘘…。


「ぶふっ…!!」

「ちょっと!!笑う事ないでしょ!?」

「いや、だってお前…必死すぎるだろ」


晃汰の家で勉強…??


「う…うるさいっ」


夢みたいだよ。

晃汰が好きなんだって気付いてから、こんな事…。


「じゃあ決定」


嬉しすぎるよ…!!!!


「まーどーかっ!!よかったねっ♪♪♪」

「え??あ、胡桃っ!!!!」


小さく囁いてきたのは胡桃だった。