蹴球魂!!!!
あたしと胡桃は、着替えるためにトイレへ向かった。


「2人で勉強するんでしょ??しかも浜口くんの家でっ!!」

ニヤけながら聞いてくる胡桃。地獄耳め。

「よ、よくご存じで。唯斗先輩と話してたんじゃなかったの??」

「だって…2人とも声大きいんだもん。皆に丸聞こえだったよ??」


………。


「嘘ぉ!?」

「本当だよっ!!大輔先輩なんて、その会話聞いて真っ赤になってたもん♪」

「へぇ…意外と純粋なんだぁ…」

って!!

「そうじゃなくて!!!!」


皆に聞かれてたんだぁ…。最悪!!恥ずかしすぎるー…!!!!


「まぁ、いいんじゃない??一気に距離縮められると思うよ♪」

「胡桃…ありがとっ!!」

「ううん!!いつでも相談してね☆」


胡桃はやっぱり優しくてかわいくて…憧れるなぁー♪

唯斗先輩ともいい感じっぽいし…頑張ってほしいな!!!!


「円、帰ろーっ!!!!」

「あ、うんっ!!!!」


着替えを終えてトイレを出ると、すでに着替え終わっていた俊介たちに呼ばれた。


「じゃあ胡桃、またね!!」

「うん!!ばいばーい」


自転車通学の胡桃とばいばいして、あたしはいつもの3人の元へ向かった。


「女って着替え遅ぇよな」

「い、いろいろやる事あるんだから仕方ないの!!」

「へー??」

「「もう…2人ともケンカしない!!」」
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