蹴球魂!!!!

Game14

……眠い。


「円??すっごい目がしぱしぱしてるけど、大丈夫??」

「うんー。大丈夫らよー」

「…大丈夫じゃないでしょ」


今は、お昼休み。

昨日お風呂にも入らずに寝ちゃったせいで、今日は朝風呂のために超早起き。


「眠いー!!」

「ま…まあ頑張って!!今日から…浜口くんとお勉強、でしょっ??」

「…う、うん」


何だかやっぱり恥ずかしい!!!!

顔から火が出そうなほど照れながら胡桃のほうを見ると、胡桃は何故か泣きそうな顔をしていた。


「胡桃…??どうしたの??…唯斗先輩と、なんかあった??」

あまりにもつらそうに歪む胡桃の表情は、あたしの言葉にパッと笑顔に戻った。

「ううん!!大丈夫だよ☆唯斗先輩とは順調っ♪」

「そう??ならいいけど…」


それからの胡桃は、笑顔を崩す事はなかった。


「今日からは部活停止期間だし、明日からは土日で勉強時間も取れるでしょう。しっかり勉強してきて下さいね」

ああ、ついにやってきてしまった。

「起立、礼ー」

「「さよーならー!!」」

放課後が、やってきてしまったぁぁぁ!!!!


「円っ!!」

「っ!!…あれ、俊介??どーしたの??」


晃汰に声をかけられたと思ってびっくりしたら、相手は俊介だった。


「今週の土日、俺と飛鳥と晃ちんと円の4人で、図書館で勉強しないっ!?」

……4人で??

「多分予定ないから…いいよ??」

「じゃあ決定ーっ☆飛鳥と晃ちんも呼んでくる!!」
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