蹴球魂!!!!
“ 逆に、お前はやってんのかよ”

“ ん??…テストの存在自体を忘れてたよ??”

“ それならさ、明日から俺ん家で勉強しねぇ??”


…やっぱり。


「教えるなんて会話、1つもなかったけど??」

「うるさい。いいから教えろ」

「ぷ…はいはい。ここ??」

「そう。登場人物の気持ちなんか知らねぇよ」


晃汰はそう言ってむくれた。

ードキン…

そんな些細な仕草にも、あたしの心は敏感に反応する。


「これは、この下人が…」

あたしが説明し出すと、むくれていた晃汰があたしの言葉に耳を傾けた。


「あ、そーゆー事。簡単じゃん」

「…わかんないって言ったの、晃汰じゃん…」

「あ??なんか言った??」

「イエ、何モ☆」


それから約30分後…。

晃汰はバサバサと現国を片付け始めた。…もう勉強終わり!?


「次、お前の見てやるよ。出来ねぇんだろ、数学」

「ゔ、うん」


…本当に??教えてくれるの??


「お前、さっきからずっと問題解けてねぇじゃん。苦手なんだろ??」

「晃汰…あたしが数学苦手って、知ってたの??」

「まぁな。鈴木が言ってた」

「あ、そうなんだ」

「俺が鈴木に現国の質問持ってったら鈴木が、“浜口くんは現国苦手で数学得意でしょ??円はその逆だから…円に聞いて、その代わりに数学教えれば??”っつってたから」


…なーるほど。

あとで胡桃にいろいろと言わなきゃね!!!!
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