蹴球魂!!!!
「晃汰もしかして…照れてる??」

「は??どこをどう見たらそうなるんだよ??お前の目おかしいだろ」

さっきまでの頬を染めた、ちょっとかわいい晃汰はもうどこにもいなくて…。

いつの間にか、いつもの晃汰に戻っていた。


そして、瞬く間に時間は過ぎて行き、日曜日。


「おはよ」

昨日と同じ待ち合わせ場所の駅に着くと、そこには飛鳥が待っていた。

「おはよぉー」

10分前に着いたのに…今日は飛鳥も早いなぁ!!


ん…??確か昨日もあたしより早くなかった??トイレ行ってるとか何とか…。


「ああ。俺、人を待たせんの好きじゃないんだよねっ」

「へぇー!!」


飛鳥は偉いなぁ。どっかの寝癖付いたままで寝ぼけた状態で遅れて来る誰かさんより!!


「おっす☆」

「「あ、俊介」」

3番目は俊介。ちなみに時間は3分前。


「…うす」

「「…おはよー」」

やっぱり遅刻してきたのは晃汰。5分以上遅れたのに、堂々と歩いて来た。

…走れよ!!!!


「じゃ、行きますか」

晃汰LOVEな俊介と愛されまくってる晃汰が、あたしと飛鳥の後ろを歩く。


「……。」


晃汰は明らかに不機嫌モード。俊介が死なないといいけど…。笑


ーカリ カリ カリ…

また集中した時間が流れ、シャーペンの音だけが聞こえた。


そんな中で、あたしは集中出来なかった。

…自販機行こっと。
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