蹴球魂!!!!
あたしがそのメールを送ったあと、あんなメールが返ってきてたなんて、この時は気付けずに深い眠りについてしまった。


「円、いつまで寝てるの!!起きなさい!!」

「…ん……??」


ママの声に目を覚ますと、あたしは枕に顔を埋めて寝ていたみたいだった。

寝違えたかな…。腰痛い…!!!!


フラフラとベッドから降りたあたしは、朝食の並んだテーブルへと向かった。


「………。」

本当は食欲なんか全然ないんだけど、ママに心配させたくないから頑張って食べる!!


「ごちそうさまでしたーっ♪」


何とか完食した頃にはすっかり目も覚めていた。


いつものように、洗面所を独占して歯磨きしたり、髪を結んだり…。

いつものように、制服の袖に腕を通した。


「円、お弁当忘れないでねー??」

「あ、はーい」


運動部にとって必要不可欠の2つのお弁当。

もちろんどっちもあたしの。早弁用とお昼ご飯用に、ママが毎朝作ってくれてる。


中には、お弁当2つとパンを持ってきてる人までいる。

…何時間ここにいる気??って突っ込みたくなる。笑


「じゃ、いってきまーす☆」

ローファーに足を滑り込ませて玄関のドアを開ける。

「いってらっしゃい」


あたしは、駅までの道を、昔学校が一緒で今は引っ越しちゃった子とメールするのが日課になっている。


「あ、あれ…??2通着てる…」

1通は、引っ越した友達。もう1通は……。


「……飛鳥!?!?」
< 79 / 394 >

この作品をシェア

pagetop