僕の脳の痛い部分
運命が止まらないエピローグ
運命はわっかみたいなものだって私は思ってる。死へ続く一本道じゃないわ。わっかよ。丸よ円よ○よ。輪廻と人はそれを呼ぶのかしら。私という存在があなたという生命が誕生したその瞬間から、私とあなたの運命は生から死へ一様に構築されて、生と死が一つに接合されるように、運命はわっかとなって私たちに滑車をつけるの。けれど、私のわっかは、私だけでつくられているわっかじゃなくて、あなたが半分になってつくられているわっかなの。あなたのわっかもあなただけでつくられているわっかじゃなくて、私が半分になってつくっているわっかなの。だって一本道だったら、私とあなたは巡りあっていないもの。きっと、私とあなたは生まれてきた最初から、一つのくっついたわっかになって生まれてきたに違いないわ。そうじゃなきゃ、考えられない。だって私たちは出会うべくして出会ったはずですもの。そうよね。あなたがいう学生の血迷った感情とか、そういうのは私にはよくわからないけれど、私とあなたの運命のわっかは同一で、それはなくてはならない必然であることは分かるの。大丈夫、きっといつか一つになれるわ。だって、私とあなたは半分半分、二人で一つ。きっと、一つになれたら寂しくないわ。あなたが悩む必要もないわ。あなたの脳味噌の痛いところだってきっとなくなる。生という接合からは離れてしまったけれど、死という終着点は、一緒に向かえましょうね?わっかの半分のどちらかがはずれてしまったら、それはもうわっかじゃなくなっちゃうもの。わっかじゃなくなるのは嫌よ。あなたと運命じゃなくなるのは嫌よ。だから、先に至らないでね。先に死んで輪廻をして別の人とわっかになるのなんて許さないわ。あなたは輪廻をしてもずっと私と一緒よ?この空が青い限り。ええ、この空が緑になったってそれはきっと空よ。だから、もうはなさないし、はなれられないわ。世界はこんなにも生温いのだから、きっと誰もあのつめたくてつらい世界になんて戻らない。私と一緒に、ぬるいぬるいけだるい楽しい世界をめぐりましょうね。さようなら。いらっしゃい、おかえり、運命はとめどなくわっかでぐるぐるとループし続けるわ。あなたと一緒に。
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