君と僕との約束
「警察、僕が呼ぼうか?」
携帯を取り出して見せる。
「ダメっ!!」
初めて僕の目を見て桜田さんは叫んだ。
「一応聞いとくけど、桜田さんは…違うよね。」
秋吉を殺してないよね。
疑ってるわけじゃないからと、語尾を疑問形にしないように気をつけて言葉を口にした。
「違う…けど、私のせい。」
桜田さんは唇を噛み締め泣くのを堪えると、再び俯く。
「桜田、さんの?」
『俺に何かあったら彩を守って
やってくれ。何があっても。』
ふと浮かんできた言葉。