あなたの思いは何ですか?
高まる心臓を抑えながら

そっとドアを開ける


「失礼します。」


「洸・・・とアナタは・・・」


水姫は驚いた様に私を見る

帰ったと思ってたのかな・・・?


「先ほどはスミマセンでした・・・

 ちょっと驚いちゃって・・・

 私は姫乃千咲といいます」


水姫に自己紹介するのって二回目だね・・・

何か複雑・・・


「千咲・・・?」


水姫は顔をしかめる

思い出してくれるかな・・・?


「そう!

 会った事ない?

 ほら、よく見てみて~」


水姫は難しい顔をしている


「・・・・・・すみません

 ・・・・・わからない・・・・・・です」


やっぱり・・・

本当に忘れちゃったんだね・・・


「そっか!

 忘れちゃったならいっか!」


何がいいんですか洸太郎さん・・・

しかも洸太郎さんすっごい笑顔だし


「じゃぁ今日から千咲ちゃんは俺の彼女!」


・・・はぁ!?


「ちょっ・・・!

 洸太郎さん!?」


「水姫は覚えてないんだし・・・

 という訳でこれからデート行ってくるわ」


何で!?

何でこうなっちゃったの!?

洸太郎さんは私の腕を引っ張り病室をでた

やっぱり洸太郎さんの考えてる事がわかんない・・・


*
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