あなたの思いは何ですか?
「ちょっ・・・! 

 洸太郎さん!

 ・・・離してください!」


洸太郎さんはそれで気にせず

腕を引っ張る


「洸太郎さん・・・!

 痛いです!」


やっと気づいたのか

手を離してくれる

でもその顔は何処かとても悲しそうで・・・


「ごめん・・・・」


洸太郎さんは寂しそうに俯いた


「本当に水姫は千咲ちゃんの事忘れたんだな」


そう言って笑っていたけど

私には無理な作り笑いを浮かべて見せた

という行為にしか見えなかった


「これで水姫は千咲ちゃんの事を考えだすよ

 千咲ちゃんは僕にとって何だったんだろうって

 それに、水姫は事故のショックで

 一時的に記憶を失ってるだけだろうって

 だからじきに思い出すよ」


そう言って

洸太郎さんは何処かへ消えていった

洸太郎さんは最後に会った時の水姫と同じ

寂しそうな顔をしてた・・・

でも何で思い出すって知ったのに

彼女だっていう嘘をついたんだろう・・・?

それに私には今何が出来るんだろう

それに本当に水姫への気持ちは恋なんだろうか

この気持ちは何なんだろう

洸太郎さんは・・・



*







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