あなたの思いは何ですか?
「ほら千咲、挨拶は?」


はっ!

この人が家庭教師の人か

ついみとれてしまった・・・

くそぉイケメンめ!


「あ・・・えと・・・姫乃千咲っていいます!」


挨拶だけなのにすっごいドキドキする・・・・

これから教えてもらうのに自分大丈夫かなぁ・・・


「これからよろしくお願いします」


くそぉ

キレイに笑いやがって

これが王子様スマイルというやつか・・・


「じゃぁ千咲、部屋で勉強教えてもらいなさい」


あ、そっか

私の部屋か・・・

・・・私の部屋!?

という事は・・・2人きり!?

まてまて姫乃千咲!

変な妄想は止めろ!

先生がイケメンだろうと王子様だろうと関係ない!

私は勉強するのだ!


「こ・・・こちらです・・・・」


――――――――トントントントン


2階に行くだけでも息が詰まっちゃうよ・・・


―――――ガチャ


私の部屋はお世辞でも可愛いとはいえない

シンプルな感じの部屋だ


「ここに座ってください」


「ありがとう」


テーブルの近くに座布団を置いて案内する

ふぅ・・・

これだけでも緊張する・・・

そんな気まずい中、先生との勉強が始まった



*
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