あなたの思いは何ですか?
授業はいつもより長かった

その間、彰君は目も合わせてくれなくて

それが報いだと思っても

悲しくて寂しくて

でも自分のせいなんだって思い返した

それでもその思いは消えなかった


とうとう放課後

私は急いで家に帰って

すぐに病院へ向かった


気づけば水姫の病室のドアの前

勢いできたのはいいけど

水姫何て思うかな・・・

するとドアの奥から声がする

私はドアを開けようとせず

ドアに耳を当てた


「ねぇ~水姫君ってさぁ」


そこから聞こえてくるのは

女の人の甘ったるい声

少しドアを開けて中の様子を見ると

そこにはベッドに座る水姫と

そこに群がるキレイな女の人たち

私はすぐにドアを閉める

そして振り向くとそこには・・・


「洸太郎さん・・・・?」


「そのさんづけやめない?

 一応付き合ってるんだしさ!」


今日もテンション高めの洸太郎さ・・・

洸太郎が立っていた


「あ・・・水姫のお見舞いですか・・・・?」


「ううん

 千咲ちゃんが来ると思って」


私に様ですか・・・?


「何か・・・様ですか・・・?」


「見たでしょ水姫・・・

 モテるんだよね~」


私の心の中に黒い何かがうずめく


「あの・・・何が言いたいんですか・・・・・?」


真っ直ぐ洸太郎を見れなくて

私は俯く・・・


「水姫はモテるから

 これからもこんな状況は続く

 傷つくのは千咲ちゃんだよ?」


私の弱った心に

その言葉のダメージは大きかった

こらえきれない雫が床にポタポタと落ちる


「・・・・ッ

 だからさぁ!・・・」


「あれぇ洸太郎じゃない?

 こんな所で何してんの・・・

 って何女の子泣かせてんのよぉ」


洸太郎は何かを言い終わる前に

病室にいた女の人が出てくる

私はその場を走り出した・・・



*


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