あなたの思いは何ですか?
水姫に見られたかな・・・

私はどうしたらいいのかな

もう、水姫に会わない方がいいのかな

水姫には私が到底敵わないような

キレイな女の人がたくさんいる・・・

私なんて・・・


「千咲ちゃん!」


追いかけてきてくれたのは洸太郎

さっきの続きを言いにきたのかな・・・

でも今の私には必要ないよ

もう何も関係ないでしょ


「ねぇ千咲ちゃん!

 待ってよ!」


何で追いかけてくるの・・・?


「もおいいですよ・・・」


「違うんだ!

 聞いて欲しい!」


何が違うって言うんですか・・・

もう水姫は私の事を思い出さない方がいいんじゃないのかな・・・

そんな事を考えてると腕を引っ張られる

洸太郎・・・


「聞いて!

 水姫は・・・」


洸太郎はとても辛そうな顔をしていた

それでも自分の気持ちを伝えようとしてくれた


「違う・・・

 俺は!
 
 ・・・・・好きなんだ

 ・・・水姫のせいで辛そうな顔をしてる千咲ちゃんを

 ほっとけなくて・・・

 俺にしときなよ・・・・

 俺だったら千咲ちゃんを泣かせたりしない

 ・・・・辛い思いをさせたりしないから!」


洸太郎は強いなぁ

好きだって気持ちを伝えれるなんて

私なんて伝える前に逃げてばっかりで

その思いに気づこうともしないで・・・・

人間って楽な方へ流される生き物だって

誰かから聞いた事がある・・・

私は何処へ流されるのだろう・・・



*



< 34 / 74 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop