【短】恋ごころ
Round2

タクヤを避けてしまってから気づけばまた2週間が過ぎてた。

もう怒ってから3週間は経つ。


季節も夏から秋へと移り、気づけば10月に入ってた。


ヤバい。こんなんじゃダメだ。

何回かタクヤから連絡が入っていたけれど、ここまでくると出るタイミングってもんが分かんない。

今更、どう説明したらいいのかなんてまったく分かんなくなってた。


「はぁ…」


思わずどうしようもないため息が漏れる。



そんなある日の事だった。

いつも通り授業を終え帰る途中、空が真っ黒になったと思うと空からパラパラと雨粒が落ちてきた。


「最悪っ、」


最近のあたしの運勢悪すぎ。

パラパラと降る雨がだんだんとひどくなり雨粒が地面に弾く。


急いであたしは近くのカフェの屋根下に身を隠し、濡れた制服をパンパンと叩いて雨を弾かせた。

今すぐになんて止みそうにない雨。


天気予報で確か、午後から雨って言ってた。だけど出る時に降っていなかったから、忘れてしまった。


最悪。ほんとに最悪。

もう最悪すぎて言葉になんない。






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