隣のナイト幼なじみはヤンキー
慌てて手を離し、周りを見るけど、そこにリキはいなかった。


「あっ……あれ。リキは……」


「塾に行くって出てったんだけど。花梨ちゃんが部屋にいて、びっくりしちゃった。まさか……リキに」


あたしほったらかして、塾に行ったの!?


ていうか、塾じゃないし!


それに、リキのママのこの表情、あたしたちがここで……しちゃったとか、思ってないよね!?





あわわわわ。


「リキっ……リキとは、なんでもなくて」


あっ、だけど。


好きって確認したから、なんでもあるのかな。


慌ててると、リキのママにクスッと笑われた。


「ウチでご飯食べて行く?リキが戻ってくるまで、いてもいいよ」


「いえっ、帰りますっ」




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