隣のナイト幼なじみはヤンキー
そして、ほったらかしなのは、あたしだけじゃなくて……。


22時過ぎに、パパが帰ってきた。


「花梨、ママは?」


「んー……映画見るって出かけてったよ」


あたしの言葉に、眉をひそめる。


「ったく……。花梨は、飯ちゃんと食ったか?」


「あんまりお腹空いてなかったから、まだ。パパを待ってたよ」


「よーし、ちょっと待ってろよ?」


パパはこういうとき、チャチャッと簡単なご飯を作ってくれる。


それなら、パパと一緒に食べたいんだ。


ウチのパパは、イタリアンのお店を経営してる。


だから、料理はすごく上手。



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