隣のナイト幼なじみはヤンキー
「…………」


呆れたのか、リキはそのまま何も言わなくなった。


気まずい……。


「あっ、これ授業料」


リキに1万5千円を渡すと、万札だけを抜き取られた。


「サンキュ。じゃ、これ今月分な。週2でこれなら安いモンだろ?花梨の母さん、何か言ってた?」


「ううん……別に」


言ってないとか、言えないし。


「そっか。じゃ、帰るな」


そうだ。坂部さんのこと聞かなくちゃ……。


「リキ、あのね。坂部さん」


「坂部?誰それ」


「こないだあたしが襲われそうになったとき、運転してた……」


「あぁ……アイツが何?」


リキは鬱陶しそうな顔をあたしに向ける。


「あのあと、会ったりした?」


「……は?」



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