隣のナイト幼なじみはヤンキー
桜太の方を一度も見ることなく、本を持っていない方の手で、パシッと桜太の手を払いのけた。



うわっ、ムシだし。



でも、桜太も負けてない。



「今から、塾かぁ?たまにはオレらと遊んでくれよ~。ボクちん、寂しいっ」



フザけてニヤニヤする桜太とは対照的に、



リキは、表情を崩すことなく、ふぅっと軽くため息をついた……。



そして、ゆっくりと視線をあげる。



……ドキッ!



一瞬、目が合ったような。



けど、小さい頃にあたしに向けていてくれた、優しい眼差しとは全く違う、



なにを言おうとしているのか全く掴めない、クールな瞳。



「……ガキ」



へっ!?



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