隣のナイト幼なじみはヤンキー
うわぁ、リキがしゃべった。



『ガキ』って吐き捨てたことよりも、あたしからしたらそっちのが驚いちゃうよ。



数年前から、リキの喋るところなんて、見てない。



リキとあたしは同じ学校だけど、学年が1コ上だし、



友達とつるんでるときも、リキの周りが騒いでるだけで、本人はいたって無口なんだ。



呆気に取られてるあたしをよそに、桜太はケラケラ笑ってる。



「ガキとか言うなよーっ。リキも、オレみたくいつまでも少年の心を持て?

お勉強ばっかしてちゃ、堅いアタマがよけーカタくなっちゃうよ?」



「…………」



あ、もう返事ナシ。



リキはそのまま桜太を振り切り、あたしたちが歩いてきた道を歩いて行った。



今から塾なんだ?



忙しいんだね……。


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